木造についてはちょっと遅れて、一九七九年に「わが家の耐震診断」がつくられました。阪神・淡路大震災よりも一五年以上も前です。わたしはそれをつくる委員会の作業部会のまとめ役を務めました。出版された後、専門家向けに講習会が開かれましたが、その後阪神・淡路大震災まで、それをじっさいに使ったという話はほとんど聞いたことがありません。この「わが家の耐震診断」は一九八五年に改定されました。一九八三年に日本海中部地震がおこり、木造住宅に被害がでたことが直接のきっかけですが、おそまきながら新耐震基準と整合させることにしたのです。
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そして、これが現行の診断法です。言いかえると、阪神・淡路大震災の後も改正の動きはありません(もっとも、わたし自身は直したいと思っています)。さて、こうして一九八五年に改定された診断法も、ほとんどお呼びではありませんでした。一番直接的な利用者は、地方自治体です。県や市が県民便りや市民ニュースのたぐいに、そのままか多少アレンジして載せてくれました。