80平方メートルの中で無理やり3LDKを造ったようなマンションといってもいい。洗濯機が洗面所の脇に露出しているようなマンションである。彼らは、そういうマンションがお気に召さない。港区や渋谷区など都心のエリアや立地においては、そうしたアッパークラス層のニーズに適した居住空間があって初めて、不動産の高い資産価値が成立するのである。逆に言えば、超高級エリアで庶民的なプランのマンションを造っても、そこに資産価値は生まれない。
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これらの必要十分条件がすべて成立している不動産の状態のことを、不動産鑑定士の世界では「最有効利用(もしくは使用)」と呼んでいる。ある不動産が、その立地に住みたがる層のニーズにもっとも適応した状態にあることを示す専門用語である。ただ、難しいのは、不動産の資産価値がもっとも極大化された「最有効利用」の状態は、時代や環境によって変わることだ。とりわけ、勝ち組エリアほどその変化の速度が速い。