冷暖房にしても、ほんとうに必要なのは夏場の1ヵ月、冬場の1ヵ月程度だ。今は子ども部屋にエアコンをつけている家が多いが、夏場など、ドアを閉めれば薄暗いし、冷気はあっても風が通り抜けないから気が滅入る。いちばんの問題は家族がそれぞれの部屋にこもりがちになることだ。エアコンは家族関係までも冷やしてしまう。現代の家族関係は、壁の断熱材とエアコンのせいで冷えてしまったのではないかと思えるほどだ。昔の日本家屋を思い出していただきたい。
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暑い夏でも、夕方になれば庭に打ち水などして涼しい風が流れる。縁側のガラス戸も、家のなかの襖も障子も開放すれば、風が吹き抜ける。虫の声を聞きながらの夕涼み。自然に親子の会話がはずむ。狭い日本家屋の場合、ドアを開け放しておくと廊下の通行の邪魔になったり、室内の家具配置がやりにくくなるといった問題はある。だとしたら、開閉のスペースが必要なドアより、襖や障子のような引き戸のほうがいい。引き戸なら、開け放しておいても邪魔にはならない。