ターンキー・サービスはエンジュアリング的なものとソフト的なものとに大別できる。超大手の建設業が、原子力発電所の建設などに計画から参加するのが、エンジュアリングサービスの好例である。ソフトサービスの範囲もまた広いが、この部門には中小建設業で参加できる。商業ビルのテナントを世話する。長期有利な資金調達の方法を紹介する。空地の利用方法を考えてあげることなどがその例である。これらの考え方は、大手建設業のこれからの中・長期事業計画にもはっきり表れており、このようなハード、ソフトのノウハウをどう創りあげ、受注に結び付けるかが、各社の課題となっている。
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新人のみなさんから見れば、そんなものかと思う程度のことかもしれないが、これは従来の建設営業から見るとたいへんな変革なのである。業界には、名刺配りなどの言葉があり、決まった発注見込先を丹念に繰返し訪問し、そのたびに名刺を差し出して訪問した実績を積み上げ、その回数の多さが受注活動の熱意の評価とされるようなことすらあるが、このような実態は仕事を創り出す考えと一八〇度違う考えである。だから、口では簡単に「工事を創り出す営業」などというが、この体制を確立するのには並並ならぬ努力と意識の変革が必要とされているのである。このような受注方法の革新にとって、大切なことは、これら革新的な受注の競争相手が従来の建設業界内のみではないということである。